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どうも、ブログの運営者@komugi_csmです。
オーガニックコスメの本場であるヨーロッパに来てから多くのコスメを見てきましたが、いつも目にするオーガニックコスメの認証マーク。
オーガニックコスメの認証団体によってマークが異なり、基準も違ってきます。
Komugi
この記事を読んでわかること
- オーガニックコスメの認証マークを知ることができる
- 認証を受けているオーガニックコスメを見分けることができる
オーガニックコスメに世界的な基準はない!
食品にはオーガニックの国際的な基準がありますがオーガニックコスメに世界的な基準はありません。
ヨーロッパには多くのオーガニックコスメ認証団体がありますが団体によってオーガニックの基準が大きく異なります。
認証機関によっては、オーガニックコスメでも石油系の成分を許可しているところもあり、オーガニックコスメの認証を受けているけど化学成分が含まれているコスメもあります。
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日本には認証団体自体が無いので、ほんの少しオーガニック成分が入っていればオーガニックコスメと名乗れちゃうのが現状です。
そのため、しっかりとした基準のあるヨーロッパのオーガニックコスメは安全性も高く、人気があるんですね。
オーガニックコスメ認証マーク
オーガニックコスメには様々な認証団体がありますが、その中でも主要の認定団体を紹介していきます。
英国土壌協会(イギリス)
「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」という理念のもと1946年にイギリスで設立された団体。
\ 基準 /
- 遺伝子組み換え作物の制限
- 土壌を用いない栽培方法の禁止
- オーガニック作物の生産耕地では、過去5年以内に遺伝子組み換え作物が生産されてはならない
- 登録済み生産耕地では、農薬や化学肥料はもちろん、遺伝子組み換え作物の栽培も一切禁止
- 土壌の肥沃さの向上と作物の収穫バランスを達成
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エコサート、コスメビオ(フランス)
ECOCERT(エコサート)は、フランスの国際有機認定機関であり世界最大規模のオーガニック認定団体。コスメビオはエコサートの化粧品部門になります。
\ 基準 /
- 完成品の95%が自然原料であること
- 完成品の5%は化学原料で良い
- 完成品の10%はオーガニックでなければならない
- 植物原料の95%はオーガニックでなければならない
- 化学香料は使用不可
イチェア(イタリア)
ICEA(イチェア)はAIAB(アイアブ)を母体とするイタリアのオーガニック認証機関。イタリア国内では最も重要なオーガニック団体。
\ 基準 /
- 自然由来成分95%以上
- 石油由来成分を使用しない
- 動物由来原料を使用しない
- 遺伝子組み換えの原料を使用しない
- 合成着色料や合成染料を使用しない
- 合成シリコンや合成誘導体を使用しない
ネイトゥルー(ベルギー)
ヴェレダやプリマベーラ、ラヴェーラなど人気のオーガニックコスメブランドが立ち上げた認証機関。
化粧品のアイテムや品目ごとに天然由来成分の許容配合率、天然成分や水分の配合率、天然ミネラル等の配合率などの割合が細かく規定されています。
オーガニック成分の配合率を星の数で表し、数が多いほどオーガニック成分の配合率が高くなります。
\ 基準 /
★★★NaTrueマーク
オーガニック認定成分の割合が95%以上 含まれている植物もしくは動物起源の天然素材の95%以上がオーガニック認定生産から由来している。
★★NaTrueマーク
オーガニック認定成分70%以上95%未満含まれている植物もしくは動物起源の天然成分のうち、70%以上95%未満がオーガニック認定成分から、またはEU規定の基準により認定された野生種素材に由来している。
★NaTrueマーク
オーガニック認定成分70%未満 含まれる植物もしくは動物起源の天然成分のうち、70%未満がオーガニック認定成分から由来。もしくはEU規定の基準により認定された野生種素材に由来している。
デメタ―(ドイツ)
デメターは、2001年にドイツで発足された認証団体。哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法を推奨し、他の認証機関よりもさらに厳しい基準を持っています。
\ 基準 /
- バイオダイナミック有機農法によるデメター認証原料を最低でも水を含む全量の90%以上に使用
- アルコール、キサンタンガム、レシチンなどの乳化材や化学原料の使用不可
- バイオダイナミック有機栽培農法を規定通りに実施していること
- 化学香料は使用不可
BDIH(ドイツ)
BDIHは、2000年にドイツで発足した団体。その中で成分や製法など、ナチュラルさに自信を持つブランドが集まり作られたオーガニックコスメのガイドライン。
\ 基準 /
- 遺伝子組み換え作物の制限
- 土壌を用いない栽培方法の禁止
- オーガニック作物の生産耕地では、過去5年以内に遺伝子組み換え作物が生産されてはならない
- 登録済み生産耕地では、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え作物の栽培も一切禁止
- 土壌の肥沃さの向上と作物の収穫バランスを達成
ヨーロッパ以外の国の認証マーク
USDA Organic(アメリカ)
アメリカで主要のオーガニック認証マーク。アメリカも日本のようにオーガニックの認定団体がないので、日本でいう農林水産省のようなところが認証しているマークです。
\ 基準 /
- 3年以上農薬や化学肥料を使用していない土壌で栽培された自然由来の成分を使用
- 水と塩を除いた原料の95%以上がオーガニックの原材料(残りの5%も決められた原料しか使ってはいけない)
ACO(オーストラリア)
2002年に設立された、オーストラリア最大のオーガニック認証団体。
口に入っても安全というほど厳しい基準を設けています。農薬と化学肥料の使用を禁じており、最低3年以上は農薬を使っていない農場、かつ肥料は有機肥料のみとしています。
\ 基準 /
- 原料の95%がオーガニックの認証を受けたもの
- 残りの5%は自然由来のものと毒性のない添加物
- 遺伝子組み換え原料を使っていない
オーガニックコスメ団体COSMOS(コスモス)
EUに多く存在する認証団体をまとめて、基準を統一するために作られた団体がCOSMOS(コスモス)です。
- イギリス(英国土壌協会)
- フランス(エコサート)
- フランス(コスメビオ)
- イタリア(イチェア)
- ドイツ(BDIH)
EUを代表するオーガニックコスメ認証団体5つが2010年に設立し、現在はEUの中でも主流の団体になってきています。
認証団体により異なる認証基準
オーガニックコスメの認証団体の中でも特に大きな基準の違いになるのが石油系合成成分の使用を認めるかという部分になります。
\ 石油系合成成分の一部使用を認めている /
- コスモス団体(EUメインの団体5つ)
- ベルギー(ネイトゥルー)
\ 石油系合成成分の使用を認めていない /
- ドイツ(デメタ―)
石油成分の使用を認めているコスモスではアレルギーを引き起こす可能性のある安息香酸ナトリウムやソルビン酸カリウムの使用も認められています。
主要の認証団体が石油系成分を認めていることに反対する人も多いそうです…
石油系成分のほとんどが防腐剤(保存料)として使われています。天然成分のみでは品質が不安定で雑菌も繁殖しやすいことがデメリットなので、石油系の防腐剤は時に重要な役目を果たしてくれるというのが大きな理由です。
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主要オーガニックコスメブランドは大丈夫
そうではありません。認証基準に石油系成分の使用が許可されていてもブランドによっては石油系を一切使わないところも多くあります。
ヴェレダやプリマヴェーラ、ドクターハウシュカなど人気のブランドは石油系成分を使用しておらずデメタ―認証を持っている所も多いので安全です。
Komugi
最近では植物の成分に含まれる防腐効果を利用したオーガニックコスメも多く、石油系に頼らないブランドも多くありますよ
私のオーガニックコスメに対する考え
オーガニックコスメに世界的な基準が無いなら何を信用したらいいの…?と思うかもしれませんが、私は使う人次第だなと思っています。
100%ナチュラルでも使い方が雑で雑菌だらけの化粧品を顔に塗るぐらいなら、少し石油系の防腐剤が入ったものの方が返って肌にはいいかもしれないし…
深刻な敏感肌でアレルギーを起こしやすい人は徹底的にナチュラルなモノを選んだほうがいいことも。
自分の肌トラブルや考え方にあったコスメを使えばいいと思っています。
Komugi
そういう意味でもコスモスは石油系の使用を認めているのかも…と最終的には納得しました。
認証団体やマークはベースであって、あとはメーカーやブランドの基本理念が一番重要!自分に合ったブランドを見つけましょう。
まとめ
・オーガニックコスメの世界的な基準は無い
・認証団体によって基準が異なる
・石油成分が使用されていることもある
・人気のブランドは安全 認証マークだけでなくブランドの品質基準を確認
今まではヨーロッパのコスメなら安心。と安易に思っていましたがヨーロッパの中でも認証団体により基準が異なることに驚きました。
まだまだオーガニックコスメの定義は曖昧な部分がありますが、認証マークだけでなく成分やブランドのコンセプトを理解して自分に合うコスメを見つけるのが一番重要かなと思います。
Komugi
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