目次
どうも、ブログの運営者@komugi_csmです。
今回はメディカルハーブの中でも精神安定や不眠によく使われる人気のハーブ「パッションフラワー」についてまとめてみました!
パッションフラワーの基本情報
学名 | Passiflora incarnata |
---|---|
種別 | トケイソウ科トケイソウ属 つる性多年草 |
別名 |
|
和名 | チャボトケイソウ(矮鶏時計草) |
英語 | Passionflower |
ドイツ語 | Passionsblume |
フランス語 | La Passiflore |
イタリア語 | Passiflora |
花言葉 |
|
パッションフラワーは500種類以上ありますが、メディカルハーブとして薬効が高いのはチャボトケイソウです。
強い鎮静作用や鎮痛作用を持つため「天然の精神安定剤」として古くから使われてきました。
花の中央から伸びるおしべの先が3つに分かれ時計の長針・短針・秒針のように見えることから日本では「時計草」という名がつきました。

パッションフラワーの花
英語の「パッションフラワー=受難の花」という呼び名は、花の形がキリストの受難(パッション)を思わせることからつけられています。
パッションフラワーの歴史
パッションフラワーは中南米が原産国で、アメリカやメキシコの先住民が古くから天然の鎮静剤として活用してきました。
その後、世界中に広まり1980年代にはけいれん抑制作用、不安緩和、高血圧に対する有用性が臨床的に確認されています。
Komugi
パッションフラワーの効能
精神安定や不眠の解消
- ハルマン・ハルモール(アルカロイド)
- アピゲニン(フラボノイド)
- グルコシド
パッションフラワーに含まれるアルカロイドとフラボノイドには鎮静作用があり、神経をリラックスさせる効果があります。
神経の緊張や不安を和らげるとともに、ストレスが引き起こす腹痛、頭痛にも効果的です。
パッションフラワーそのリラックス作用から不眠のハーブとしてもバレリアンと混ぜて使うことが良くあります。
寝つきが悪い時、途中ですぐ目が覚めてしまうような方におすすめのハーブです。
Komugi
更年期症状の緩和
「イライラする」「疲労感が取れない」「よく眠れない」などの症状があるものの病気ではなく、原因を特定できないものを「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼びます。
現代の人はストレスや生活リズムの乱れから不定愁訴を訴える人が多くなりました。
パッションフラワーは神経系の緊張を緩め、ストレスを軽減してくれるため更年期の不定愁訴を緩和してくれます。
高血圧や心疾患予防
- ハルマン・ハルモール(アルカロイド)
ストレス性の高血圧にも有効なパッションフラワー。
ハルマン・ハルモール(アルカロイド)には、冠状動脈(心臓に栄養や酸素を運ぶ血管)を拡張する働きがあると言われています。
特に閉経後の女性は女性ホルモンが不足し、高血圧や高脂血症などに悩まされる人が多いので、血圧を安定させてくれるパッションフラワーがおすすめです。
痛みの緩和
- ハルマン・ハルモール(アルカロイド)
- アピゲニン(フラボノイド)
アルカロイドやフラボノイドには、神経や緊張のこわばりを解きほぐし、痛みやけいれんを抑えてくれる鎮痛作用があります。
さまざまな痛みに対し、効果を発揮するので、身近に常備しておきたいハーブのひとつです。
パッションフラワー肌への効能
パッションフラワーは、抗酸化作用を持つポリフェノールを多く含むハーブ。
ポリフェノールには、活性酸素の発生を抑えるといわれており、パッションフラワーのエキスを塗った肌の抗酸化作用が臨床実験でも明らかになっています。
\ 活性酸素とは? /
体の中で使われなかった酸素が 細胞や血管を傷つける活性酸素に変化。 本来はこの活性酸素を消去する メカニズムが働くのですが 紫外線や喫煙、大気汚染、ストレスなどで 過剰に発生し、消去しきれないことも。 そんな活性酸素は肌を傷つけ 老化を早めるといわれています。
Komugi
\ こんな人におすすめ /
- 肌をいつまでも若々しく保ちたい人
- 喫煙している人
- ストレスが多い人
パッションフラワーは こんな人におすすめ
- 寝つきが悪い人
- 睡眠が浅くすぐに目を覚ます人
- イライラやヒステリーを起こしやすい人
- 肩こりや頭痛に悩まされている人
- 更年期の不定愁訴が気になる人
パッションフラワーを取り入れる方法
- ハーブティー
- サプリメント
- タンチュメール(チンキ剤)
パッションフラワーは単体で飲んでもクセがないのでハーブティーやチンキ剤がおすすめです。
他の鎮静力あるハーブとブレンドして飲むことが多いパッションフラワーは、不眠のブレンドやストレス軽減のブレンドティーに使われることが多いです
私も不眠のハーブティーをイタリアにいた時によくエルボリステリアで処方してもらっていましたが、パッションフラワーは必ずブレンドに入っていました!
Komugi
パッションフラワーを使用する際の注意点
- 妊娠中の方
- 血友病などで凝固血剤を使用している方
パッションフラワーに含まれているアルカロイドには、子宮を刺激する作用があるといわれていますので妊娠中の方は避けましょう。
眠気を誘う効果があるので、車の運転や高所での作業は控えてください。他の鎮静薬やサプリメント、フェネルジン(抗うつ剤)と併用すると過度の眠気に襲われる可能性があります。
血圧を下げる作業があるので、低血圧の方は注意して摂取しましょう。
血友病など血が固まりにくい病気がある場合、薬の作用を弱めてしまう可能性があるため併用しないようにして下さい。
持病がある方、薬を飲んでいるときは、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
まとめ
天然の精神安定剤と言われているパッションフラワーですが、ヨーロッパではドラッグストアでもサプリメントやハーブティーが気軽に買えるメジャーなハーブです。
特にホルモンバランスが崩れやすく、気分が落ち込みやすい女性にはピッタリのハーブ!
夜寝つきが悪かったり、緊張状態が続く時、ストレスが溜まっているなーと感じた時には、パッションフラワーを取り入れてみて下さい。
Komugi
\ こちらの記事もおすすめ /
・【カモミール】女性に必須の万能ハーブ!その効能や肌への効果は?
・【エキナセア】免疫力アップにはこのハーブ!効能や肌への効果は?
\ SNSも気軽にフォローしてね /